第85回生 藍木秀実と井手暁が思界の欠片
原文担当:藍木 作画担当:井手

只今より貴方を我々が独断とヘンケンで構成された世界観WORLDへ誘いましょう。
             (↑戦艦でモビ○スーツかばうなっ!!)
主人公は貴方、駅員は井手、運転手は藍木が担当致します。

なお、ここは貴方の甲陽生活のシュミレーション的存在っぽく創られていることになっていますが、
普通の小説としてお楽しみ下さっても結構です。

さあ、我々が創造したこの異世界で、貴方は選択権、ひいては主人公の尊厳さえも保っていられるでしょうか?

んざいこうようばんざいこうようばんざいこうようばんざいこうようはんざいこうようばんざいこうようばんざいこうようばんざいこうようばんざいこうようは

【最終章:混沌って、カオスだね♪】

あなたは今、親に背中を押され旅に出んとして駅にいます。
旅先どころか通過点や意味までもが不明瞭なこの旅路に対して、不安を抱くあなたに、
駅員さんが親切かつ無愛想に話しかけてきてくれました。

駅員「あなたはこれから我らの世界を目の当たりにすることでしょう。
理解しろとは言いませんが、ある程度は考え、そして苦しみたまえ。
おっと、もうすぐ電車が発車しそうです。急いでご乗車ください。
どうぞ良い旅を・・・・・・。」

あなたが駆け込むと同時に戸は閉まった。
あなたは何気なく外を見ていたら、
窓越しに目が合った先ほどの駅員は不気味に口元を歪ませながら付け加えた。
駅員「帰りの無い旅をね・・・。」    

電車が動き出した。妙な客がいたので、あなたは話しかけようとしました。
そのときだった。
??「え〜。目を合わせたら、ぁ即死〜、即死で〜ございま〜す。」
いつの間にか隣の席に座っていた車掌が声をかけてきた。
車掌の顔は、確かにあの駅員だった。そして彼はおもむろに口を開いた。

車掌「え〜。本日は〜。当電鉄をご利用頂きまして〜。ぁマキシマム、ありがとう。」

個別に語りかけられて、あなたは親しみを覚えました。
が、駅員はうわべだけの感謝の意を述べるとさっさと前車両の方へ行ってしまいました。
車掌「え〜。おせんに〜キャラメル、ジンゾ〜は、いかがですか〜?」

あなたは思います。
「小生も昔は運転手にマキシマムなりたかった・・・。でも、今はなりたくないや。」
ちょうどその時。
車掌「え〜。ワレラガ〜、テリトリィ、ぁワレラガテリトリィで、ございま〜す。」
最後尾の運転席から車内放送がかかった。
あなたはわずかに影響を受けながらも、どうやら次の駅に無事到着したようです。
車掌「え〜。この電車は〜、“これまで”で、ございま〜す。
え〜。なお〜。この電車は〜。いずれ車庫に入りま〜す・・・。いずれね・・・。」
駅員もとい車掌のアナウンスに混じったくぐもった笑いに
あなたの第6感が危険を感じ、あなたは電車を走り降りた。
結局その電車には何も起こらなかったが、
すれ違いで電車に乗り込んでいった、人らしからぬ団体は何であったのだろうか。

駅のホームは客も数名しかいなくすいていたので、
あなたは次の電車まで時間をつぶすことにしました。
眼鏡を失くして探している人がいましたが、
あなたには同情や思いやりといった類いのものが著しく欠如していたため、
半ば当然のように無視しました。

時刻表を見ると、どうやら次の電車まで2kw/gもあるようだ。
それまで何をしていようか。
遊びとしては凧やメンコ、ベイゴマもいいが・・・。
あなたはここから20間ほど離れた、ある家の中池に目をつけ、
そこに向かって投げ釣りをすることにしました。

仕掛けが着水して4分ほど経ちました。
ん?どうやら引いているようですな。
あなたは目前に広がる空間に話しかけながらリールを巻きだしました。
何か掛かっています。
ちぇぇすとぉぉぅっ。
あなたはチャンス到来、もらったーっとばかりに竿を持ち上げました。
針に掛かっていたのはなんと・・・
      めがね。              

あなたは無表情でそれを脇に放り捨て、食われたえさを付け替え始めました。
気を取り直して、さあもう一度。
大きく振りかぶった時・・・
元駅員「え〜。もうじき〜。電車が〜、ぁ到着致しま〜す。」
あなたは“プロ”さながらの手つきですばやく道具を片付け、電車の方へ急ぎました。
めきっ
あなたは先ほどの眼鏡を踏み潰してしまった。
しかし!
冷静沈着!明鏡止水!!優柔不断っ!!!泰山の如し!!!
目頭が熱くなるのを感じたがぐっとこらえ、
どっしりと地を踏みしめ、あなたは決して動じなかった。
その勇姿をじっと見守る者さえいたほどだ。(殺気立って)        
う〜む。実に勇ましい・・・。
そんなことを思いました。自分で。
恥だな。

そこで一連の行動を見ていた例の元駅員から・・・、
車掌「Three,Two,One,Ze・・!」
いつの間にか発車の時間だ!ドアが閉じようとしていた。
ここからでは遠過ぎて間に合わない。
もう駄目だ。無理無理だよ・・・。僕にはできないよ。できるわけないよっ!
その時だった!
??「諦めるなっ!!」
閉まりかけていたドアが止まった。
??「決して諦めてはいかん!そしてどんなにつらいことがあっても、諦めてはいかん。」
見ると、語彙が貧困なあなたの父が、必死の形相で電車への唯一残った侵入手段、非常ドアが閉まるのを防いでいてくれました。

「と、父さん?
 ずっと見守っていてくれたんだね・・・。電車の中で死の香りが漂っていた時、ホームにおりて時刻表に書かれた文字が解読できず迷っていた時、
 釣りをしてサボっていた時・・・・・あ、やばっ。」
・・・などという感動巨編の回想的ネタを繰り広げる気満々で父さんは咆哮した!!
父上「行くんだーっ!ワシの屍を越えて行・・・グハッッ!!」
そんなドラマに構うつもりは毛頭無いあなたは、言われるまでもなく父の頭を涙を拭って踏み越え、電車に飛び込みました。
セ、セーフ!間に合ったなんて・・・奇跡だっ!!
何せ電車が待ってくれたのだから。

親父「つらい時は思い出せ。いつも“あなた”を見ているぞ!」
動き出した電車の窓越しに、父さんは助言をしてくれました。

ホームに取り残される父さんの反実仮想的願いに反して電車は加速していきます。
飛びすさる窓、窓、窓。
父ちゃん「そろそろ帰ろうか・・・。」
そう思う父さんの前を、電車が完全に走り去るその刹那、目が合った最後尾のニヤリ顔の車掌は呟きました。
車掌「女々しいな・・・・。」
電車が遠ざかる。みつめあう二人・・・。
電車が見えなくなるまで、体を父さんに向けて冷たい視線を送る車掌はニヤリ顔でした。

駅での見送りで最も印象的なシーン、それは一般的には消えていく電車の最後尾・・・・・。
そ、それがこれ!?ひどすぎる・・・いやそれより、
ホームに取り残された父さんは、戸惑いを呪縛も解けきっていないその体全身であらわにしていました。
父役「あの車掌、まだあの電車の配属だったのか!?」
茫然としつつも、電車を間違えたのだと必死で自分に言いきかせました。
そうでなければ私の立場が無い!
そんなことを考えながら、密かに衰弱していた父さんはその場に崩れ落ち、
踏まれた時に刺さったガラスの傷により、出血多量で静かに息を引き取りました。(あなたの計画通りにね。)

そんな裏設定とは無関係にあなたの時間は進みます。
アナウンスが聞こえてきました。おそらく乗車時の業務挨拶だろう
車掌「クックック。ひっかかったな・・・・!!籠の中のカワズ6年間御招待でございます。」
!!!
主人公の運命やいかに!

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

ここで一段落いたす。ひざを崩し気楽に聞いて下され。
さて本題に入ろう。
お主に主人公たる資質があろうか?
否。断じて否である!
では何故そんな人物がこの世界の中心として君臨しておるのか?
実に馬鹿げていると思わないかね、君。
そこでだ。(新展開)
今までの功績を讃え、運転手の藍木をド田舎鉄道の清掃係に就任させようと思うがどうだろう。

〜〜その後、藍木の姿を見たものはいない〜〜

ここまでで質問はないかな?

>『実に馬鹿げていると思わないか〜』
な、なぜ馬鹿げているのかだと!?
ん!君、それはいい愚問だ!!
そのような思惟を抱きうる人物は、せーかいーはセーマイ♪と言えどもおそらく君ぐらいであろう。
ハイ次の質問は?・・・無いのなら次へ行くぞ。

¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

かくしてあなたは、N電鉄第弐特急甲陽号の潜伏に辛うじて成功した訳ですが、
乗車した次の瞬間、驚愕の事実があなたを襲う。
外から見えた、車内で自由に乱舞している貴公子達は、
車窓に巣くうアーティクルな二次元生命体だったのです!(トラ○スフォーームッ!!)
先ほどの車掌のほかに、変な輩や狂った車掌達が暗躍するこの車内で、
君は生き延びることができるか?
車掌「え〜。車内では〜。気軽に行動は起こせませんので〜、ぁお気を付けください。」
どいうわけか変な輩達は狂った車掌どもにレールの敷き方を習っていた。
あなたはこの不便な環境と配慮に欠く説明に疑問を感じていました。

なぜ小生はここにいるのでしょう・・・。
それを耳に入れた狂った車掌が、変な輩を掻き分けてニヤニヤしながらやってきた。
狂車掌「それはな、レールを強いて貰う為さ。君達に!!」

あほらしさ大爆発だな。
そんなことを考え、外を見ていました。
すると電車からホバーに乗って飛び出す者がいた!
ホバーな奴「こんなはずじゃなかったんだ・・・。
   いきまあぁぁぁす!!」      
非常ドアから飛び出した彼は、他の変な輩達に罵倒されながらも、
ホバーな奴「今は“高速かっこよさ”よりも“低速かっこいい”のが受ける時代だ!
    流行るぞ。僕にだってやれるんだ!誰よりも低速かっこよく輝いてみせるっ!!」
と最期の言葉を残していった。
実はこの年、「低速かっこいい」「高速かっこいい」は共に流行語大賞に選ばれることとなるのだが・・・。
変な輩たちは彼の捨て台詞を負け惜しみだと嘲笑した。しかしあなたはそれに共感していた(のを我々は見逃さなかった)
次の瞬間、ホバー君は開放感と狂車掌達の圧力でバランスを崩し、          
志半ばで電車に轢かれることとなり、あっという間に後ろに遠ざかって見えなくなってしまいました。
彼ももはや過去の人なのです。

狂車掌Y「見ておけ。あんな風になるんだっ。」
そんな冷酷非常な狂車掌の言葉を変な輩達はギャグと受け止め、大笑いした。
狂ってる・・・!マキシマム狂ってる・・・!何故そのようにあらぶるのか?
たぶん変な輩達も、本能ではこの環境がおかしいと感じているはず。
しかしみんな(←遂に仲間意識が芽生えてしまった!)が口に出さないのは、列車から放り出されるのが怖いから、暗黒列車に耐え切れなくなって逃げたと思われたくないからだ。
後戻りはできない・・・。降りるには少し加速しすぎた。
苦しい。苦しい。
外装は完璧で外からは三両編成に見えるが、実は内部は4次元で、最後尾は地平線に隠れて見えはしない。
狂車掌の指示に従って、それぞれが新しく車両を作り上げて前に繋げているからだ。
つまり最後尾こそ先ほど乗り込んだ車両である。
運転手はあなた自身なのだ。運転してくれる藍木はもう、いない・・・。

電車は駅に着いた。
どうやら前半分は天国駅に着いているようだが、後ろの方は違う。
何しろ電車が長過ぎるのだ。
一つの駅に収まらないどころか複数の違う駅にまで一度に停車してしまう。
あなたは辺境の地に降ろされてしまった。
車掌「え〜。この地では〜。人はヒトとして扱われません。
ヒトじゃない方は〜。ぁラッキ〜、ラッキ〜で、ございま〜す。」
客は安堵し、、どっと沸いた。
何故みんなが喜んでいるのかは定かではないが、あなたにはそれよりも気になることがあった。
この駅、出口がない!
車掌「え〜。そうで〜す。ですから暫く〜。電車マニュアルを読みながら。ぁ待っていて〜、下さい。」
あなたが不審に思っていると、電車は戸を閉めて行ってしまった。

駅内放送があった。聞き覚えのある声だった。
駅員「そんなに心配しなくても大丈夫です。一年経てばまた来ますよ・・・。
  帰りのない電車がね・・・。」                                      完



最後まで読んでくださりありがとうございます。我々の世界観ワールドはいかがでしたか?・・・・・そうですか。大体分かりました。我々が書いたページには草一本残らぬと、巷で俺的全米ブームを巻き起こしており、俺的日本進出を狙ってます。 よってあなたのHPにも載せます。一億五千万人の日本国民全員がそれぞれのHPに掲載すると、三億のHPに載る計算になるわけです。そうなった暁には、あなたは草むらから飛び出した表情豊かな西郷隆盛像を連れたサカキ像の様子がおかしいのを目撃することでしょう。 さーーてぃすふぁーいっ!!


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