ようこそ高校生物部に
製作 第86回生 安福一樹





発表活動
発表手段 ポスターと冊子『甲陽生物』


生物写真館
飼育生物一覧
マウス、ゴールデンハムスター、ブルーサファイア、謎の深海魚?!
標本集
貴重な蛾、蝶、蜂の巣、イグアナ、骨格標本、等の標本集は、我が部の大切な資料として受け継がれている。


古代魚って知っていますか?
(以下 前回の音展の時の冊子)
第85回生 岸岡 智也
第85回生 水野 雄介
第85回生 古川 靖晃
「熱帯魚」と聞いてまずイメージするのは、綺麗なひれを持った色とりどりのカワイイ魚達。しかし!それだけが熱帯魚ではないのです!
ここではその大きさ、力強さで一味違った熱帯魚のカタチを見せてくれる「古代魚」について知ってもらいたい、そう思います。ホントに奥が深いんですよ。
・古代魚とは?
「古代魚」。聞きなれない方も多いはず。実はこの言葉、はっきりとした定義がないのです。大まかに言えば、太古の姿、特徴を持った魚、まさに「生きた化石」なのです。
具体的にどんな魚が古代魚なのかというと、生物部で飼っているものでいうと、ポリプテルスやガー、ほかに有名なものでは肺魚やアロワナ、シーラカンス、サメやエイなども一般に古代魚と呼ばれています。個性的なものが多いですね。
・どんな魚?
数億年前から変わらぬ姿を見せる古代魚。今日の魚とは違った様々な特徴を備えて
います。
まずヒレ。古代魚の中には胸ビレの付け根に骨が通っておりうちわの柄のようにな
っているものがおり、この胸ビレを前足のように使い、水底で体を支えることが出来
ます。
そして一番の特徴が「肺」。体の中にある一対の浮き袋、この浮き袋、内部が海綿
状(スポンジ状)になっており、多くの血管が近くまで来ているので、私達の肺と同
じような働きを果たすことが出来るのです。実際、水中の酸素が少なくなったりする
と、水面から顔を出して空気を吸いこみ、呼吸をすることが出来ます。金魚が水面で
パクパクしているのを見たことがあるでしょう。あの「鼻上げ」はまさにその名残な
のです。古代魚はこの「肺呼吸」への依存性が高く、肺魚に至ってはエラの機能が衰
えています。
と書きましたが、サメ、エイにはこの特徴は当てはまりません。サメ、エイの仲間
は軟骨魚類といって、硬骨魚類である今日の一般の魚とはう少し根本で違うようです。
・進化
こんなに昔から姿を変えぬ古代魚、今日の魚の祖先であるだけで満足であるはずが
ありません。そう、両生類の祖先にも近い魚なの
です。先ほどの古代魚の特徴をよく考えてみましょう、陸に上がる準備は万全ですよ
ね。
このことについて、シーラカンスと肺魚、どちらが両生類の祖先に近いのか、激し
い議論がなされています。
化石の研究からシーラカンスのほうが近いと考えられてきましたが、個体発生を研究
する学者は、その発生上の特徴から肺魚のほうが近いと主張。議論が絶えません。
さて、今流行りの遺伝子研究ではどうでしょう。遺伝子から祖先をたどる方法は2つ
あり、血液中のヘモグロビンなどの遺伝子を解析する方法ではシーラカンスが起源だ
と言い、細胞中のミトコンドリアの遺伝子解析では肺魚が起源だと主張する。
このようにどのような手段によってもどちらも意見も譲らず、最終的な結論には達し
ていないのですが、肺魚起源説が今のところ有力のようです。
・お疲れさまです
さて、まぁ起源説の議論については余談なのですが、どうですか?奥が深いでしょう?
店の中では大きな体をうずくまらせてじっとしている彼等ですが、そこには私達人間
へとつながる進化の歴史が封じ込められているのかもしれません。派手で綺麗な魚に
ばかり目がいってしまいがちですが、一度水槽の前にかがんで、彼等とみつめあって
みてもいいかもしれません。人生の大先輩なのかもしれないのですから…。


プラナリアの条件反射実験